カテゴリー
日記

静かなる敗北と賑やかな勝利

 もうインターネットやってて知らない人はいない気もするんですが、コミケットが開催されていたので部内の人に挨拶をしに3日目に赴きました。色々もらってしまったのでこの場で謝辞とさせていただきたく(何様だ)

 ところが遡ることだいたい60時間前、品川に降り立ったワタクシはさらっさらコミケット行く気もなく、まあちらっと顔を見せてなつかしのあの人に会いに行くか程度だったわけで。5月くらいの記事にわりと長く書いてあるんですが、某所のキャラクターグリーティングでいろいろ楽しかったのでじゃあまた行けばいいじゃないという塩梅で池袋へ。ゲームセンターはやたら多いしあらゆる版権グッズも揃っている。よい街ですね。

 しかしお盆。

 盆です。

 人がとても多い。

 「人が多いほうが賑やかでいーじゃん」「スカスカだったら心配じゃん」それは本当にそうだし実際問題集客とは実に死活問題なわけですがあえて! あえて極めて利己的に考えてみたときにこれは辛かった。しかも立地と某所の特性上家族連れと女性の方々が大変多くてですね、そのですね、痩せたとはいえ相変わらずあらゆる場所がダメな吃音オタクが単身で乗り込む場所ではなかったんすよ。いや気づいたの今日の午後らへんだったんですけど。

 あともう一つ個人的に悲しかったのは、まあその池袋のラウンドワンでポップンミュージックやってたんですけど、なんか隣でポプやってた人と3回行った某所で3回出くわして、ラでも最初のカウントして3回見かけてしまったわけですよ。これ完全に自分がストーカーじゃないですか。ここまで行動ルートが被るものかと思ったんですけどなにより集団でワイワイやってて、そこにこんなオタクがウロウロ徘徊しててもどうしようもないじゃないですか。もう場の空気もへったくれもないじゃないですか。おれ色に染まっちゃうよ。そんな影響力持ってないし持ちたくないけど。もう舞台設定として「お前はなんでこんな場所にいるんだ」っていう神(世論)の声が降り注いできます。つらいです。
 結局場の雰囲気に完全にファビョってしまって初日折角のチャンスを見事に逃し(遠巻きに眺め)、夕方のやつはなんか特別版っぽくてそういうアレじゃなかったんですよ。アレって言われてもわからないですね。ぼくもわかりません。脳が混乱しています。

 その日のおれというのはもう本当に本当に惨めで、最初のグリーティングを華麗に逃したので逃げるように退出をキメて方南町に向かいました。なんで方南町かっていうと、方南町は最果てなんですよ。いや全然最果てでもなんでもないし失礼なんですけど、丸の内支線とかいう観光客が乗らない、というか鉄オタと地元民以外、せいぜい普門館くらいしかない場所の「終着駅」感が場末な感じがして最高に気分にマッチングしていたわけですよ(とても失礼)。次点は北綾瀬。そこで30分位感傷に浸ってたとか、そういうわけのわからない逃避行動をカマしていくわけです。それでですね、池袋、妙に独り身が少なくてご飯食べるのにも苦労するわけですよ。一人でご飯食べるのは構わないんですが、「周りがみんな複数なのに一人で食べる」のは本当に勘弁なんですよ。もうなんかいろいろ思いを巡らせてごはんどころではなくなっちゃうじゃないですか。そういうメンタルなのでそこらへんのよくわかんない定食屋に入った記憶があります。思い出すだけで涙を誘う。

 2日目(今日)、開園直後にグリーティングがあるそうなのでリベンジマッチ〜とかハシャギながら(寝るとメンタルが回復する)行ったら若干並んでるのでワタクシも並びました。やはり家族連れや女性が目立つ。明らかにそういう鞄を持ってオタクやってる(最高に失礼)女性がひとり、とかいうのもあったんですけどそういう場所なんですよ。不自然でもなんでもなく。で、ここまで言えばおわかりの通りおれは不自然なんですよ。もう並んでるときから呼ばれていないという風を感じるんすよね。必死に耐える。おれにはウォークマンがある。イヤフォンからはいつもピチカート・ファイヴと椎名林檎が流れてくる。という感じで開園までを凌ぐ。すでに限界オタク。

 開園とともに列は動き、眼前にあのキャラクター…様がお出ましになられるわけなのですが、園外じゃん。列動いてるからなにもできないじゃん。ところがこの時自分はひじょーに楽観視をしておりまして、まーーグリーティングって書いてるしそのうち園内に来るでしょ、って思ってたんですよ。イカン、もう結論が見えてしまった。まあともかく、暫く園内を当てもなくウロウロしてて、そろそろ来てもいいんじゃね〜ってエントランス覗いたら、まあ件のみなさんとのエンカで(勝手にこっちが)気まずくなったのもあったんですが、おお、今まさに園内に! という感じなんですよ。読みは当たったのであとはタイミングを見計らえと一歩下がってその神々しい行幸を眺めていたんですけど。

 ストレートでバックヤードIN。

 カメラ持って棒立ちのおれ。

 終了。

 …ようするに、イヤこれは自分で考えている見解なのですが、どうやら開園時のグリーティングはお客様をお出迎えするというアレで園外メインでやっているっぽいんですね。知らなかったよおれ。だって5月に行ったときそんな時間に行ってないもん。

 最初は「仕切り直しかな」と自分に言い聞かせて平静を保っていたのですが(保てていない)さすがに時間が経つにつれ言い渡された事実がね、わかってくるわけですよ。「オマエは何しに来たんだよ」。

 初日以上の動揺が心を襲う。というか初日は2日目もあるしという感じだったわけなので、もう後がない(次回の東京が12月)状況でのチャレンジがマジで一瞬で終わったので茫然自失極めりでした。自分がめちゃくちゃ好きな漫画に3月のライオンってやつがあって、主人公はまあプロ棋士なんですけどナメてかかった上位の人に全部見透かされて完敗するんすよ。で、将棋会館を出たら走り出すんですよね。当然おれも3度目の退出をキメて点滅中の横断歩道をオタク走りした。

 さすがにすることもなくなって、景気づけにポプするかーって入ったラでこっちが開園から50分もしないうちに退出してるのになんかまた件のエンカキメたんですよ。もうわけわかんないじゃないですか。好きでこっちも偶発的なストーキングやってるわけないじゃないですか。そんでこちとらバックパック背負った旅人なのでもうどこにも行けずに、そういえば今日コミケやなという感じで埼京線に乗り込んだんですよ。

 で、やっぱりコミケはおれのためのイベントだったんですよ(自意識)。会場を歩けばおれみたいなどうしようもなさそうなオタクの方々が(人を外見で判別してはいけません)単身無言で必死に蠢いている。ここにはおれみたいな人間が沢山いる。こんなに力強いことはありません。なんせ池袋は独り身のひとが全くと行っていいほど見受けられませんでしたので。

 会場で部の人達のそれぞれのスペースに行ってお久しぶりですと挨拶を交わしていったんですけど、そういえば1日目は店の注文くらいでしか人と会話してなかったなあ、と。池袋では沈黙の袋だった。あの賑やかな街で自分は沈黙していたわけで、結局人間は、少なくともおれは誰かと話していかないとメンタルがもたない人間なんすよ。めちゃくちゃ鄙びた田園や漁港に一人旅をするとかならまだしも、四方八方から楽しそうな会話が飛んでくる都会で一人旅は自殺なんすよ。自殺。これに5月のときはなんで気づかなかったのかというのは自分でもまーかなり謎ではありますが、まあビギナーズラックというか、若さゆえの過ちといいますか……

 結局打ち上げに参加して大勢でワイワイして今こうして新幹線で携帯充電しながら帰ってると考えるとめちゃくちゃ幸せなオタクじゃないですか。ポップンミュージックで例えると(?)、コミケ行く前まではメンタルゲージが空になってたんですけどコミケを経てフィバクリするみたいな(伝われ〜)。ギタドラだと初日の時点で閉店だな。おれは身から出た溢れんばかりの錆によって沈黙の敗北を喫したわけですが、こうしてコミケで喧騒の中に勝利を見出したんすよ。感動的です。5月のときはグリーティングでの抱擁に全米が泣きましたが今回はより文学的にクライマックスシーンが仕立て上げられる。スタンディングオベーションだよもう。カンヌ国際映画賞だよ(てきとう)。やはり人には人が必要なんだよね〜。人脈はコネというよりあるだけで心の平静を保てるものです。コミュニケーションとかね。

 コミケは最高です。

 ……と言いつつ敗北に対する未練はタラタラなんですよね。押切蓮介はコミケ後参加予定だったオフ会を友人清野とおると共にハブられるという痛ましすぎる事件をバネにしたわけですよ。そんでおれも悔しさをバネにしていきたい。まあ全部おれのせいではあったんですけど。次は12月です。コミュ障陰キャソロオタク脱出なるのか!? 無理だろうなぁ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です