ねぎ塩豚丼

 梅雨でもないのにすっかり夏の空気。今の子供たちはこの気候をはたして晩春と認識してくれるんだろうか。

 とはいえ、暑くなるとうれしいこともある。ひとつは柑橘系のお酒がすごく美味しくなること。ボンタンアメのお酒をもらったので、冷凍庫で冷やしたグラスでソーダ割りにして飲みました。宝石みたいだ。アルコールの味が苦手で、しかも酔うのもあまり好きではないのだが、なぜ飲むかというと、絶妙なラインでアルコールがふと山葵や山椒のように味を引き締めるというか、絵に補正をかけるように味にまとまりを出すような瞬間がある、気がする、ということ。そういう求道心で今日も甘い酒を求めてコンビニを徘徊する。メロンリキュールとかいいのかな。

 もうひとつがネギ塩使い放題の季節になったこと。今日は吉野家でネギ塩豚丼を食べました。ネギ、ひとり暮らしだとなかなか使い切れずに結局捨てたり冷凍庫で眠ったりするので、使い切れるに越したことはない。豚コマとか鶏むねとか炒めてネギ塩かけてサクッと丼にするやつ、家でもやるぞ。


 すっかり告知も何もかも忘れていましたが、COMITIA140と関西コミティア64に出ました。ここ半年雑誌を作るのが楽しすぎて、肝心のまんがを半年近く描いていなかった。これはまずいと思い8頁描き始めるも、COMITIAには間に合わず関西でようやく完成する始末。相変わらずリソースの割き方がガッタガタである。

 COMITIAの前後、9日間くらいずっと東京近辺をふらふらしていた。印刷したりイベント出たり団地見たり喫茶行ったり人んちで昼寝したり野球やったりまたイベント出たり麻雀したり。連日色んな人にお世話になって、思いもよらない縁もあり、またまた素晴らしいゴールデンウィークであった。

 となると予想がつくのが、帰ったあとの反動である。

 さて蓋を開けてみれば帰宅当日は疲れすぎていてなんだかよくわからないまま寝てしまい、翌日にそれなりに早く起きても片付けしたり洗濯したり散髪したりでわりとやることが多く、なんだか落ち込む暇もなく休みが終わる。いざ仕事が始まるとこれまた感傷にひたる暇もなく……と、思考の時間を奪われた結果健康になるというなんだか本末転倒な宴のあと。そうして慌ただしく平日を終えてまた週末になったわけだけれど、結果から言えばまあそれなりに普通に平穏に過ごせていたわけである。わけであるが、これは自分が健康になったからではなくて、そういう漫画を今回は描いたから、というところによるものが大きい。

 相変わらず住んでいる街どころか地域に馴染めずひとりで悶々としながら暮らしているわけなのだけれど、例えば散歩したときになにかおもしろいものを見つけたとか、撫でさせてくれる猫がいるとか、気のいいパン屋のおっちゃんがいるとか、流石に2年もいると、お、と思わせるようなものくらいは見つかるようになった。ところでじゃあこの街が好きかと言われると全くそうではないし、どんどんよそへの憧れは強くなっていくばかり。じゃあいざこの街を出て行くとなると、わりと「やった!」と思いながら出ていくんだろうけど、変なものとか猫とかおっちゃんをもう見れないことには少ししんみりする。それくらいの、隠し味くらいの思い入れくらいはある。

 4年間住んでいた京都という街が大好きで、なるほど住めば都だと思っていたのだが、今ではそんなことはないなという気持ちのほうが大きい。ただ結局グラデーションでしかなくて、結局いつか今の街の夢をみることもあるんだろうなと思う。なんだかここまで嫌い、嫌いと言っておいて気が引ける話なのだが、結局これは自分の歩みを確認する本能みたいなものによって作られていってるんだろう。愛憎複雑な本能ではあるが、本能も住んでる街も自分(と人生)の一部になって久しい。自分を好きになってやるしかない。

 そういう感じで今後もやっていきます。