音楽と漫画

 今日はライブハウスに行きました。目当てはスカート。
 生で見る澤部さんのギターとハイトーン、すごかったです。
 物販でサイン書いてもらいながら「おれも神戸在住が好きです!!!!!」と叫んで(誇張表現です)、立ち去りました。

 人が苦手(厳密には、なんとなく目的が同じ人混みが苦手で、渋谷のスクランブル交差点とかはそんなでもない)なので、ライブハウスは初めて。さらに言えば、ライブ自体が初めて。よう行ったな。まあ、後押ししてくれた人がスタッフにいたからなんですが…………

 でも、ライブとか、舞台上に立ってなにかしてる人って、カッコいいよなあ、とも思う。
 同じ時間を共有している人たちに、直接作用しているからなんでしょうね。

 そんでもって、帰宅しながら、おれなんで漫画描いてるんだっけと思った。

 芸術というか、なにかを作るというのは「同時性」と「持続性」みたいなのがあって、漫画って「持続性」の成分が99%くらいだと思っているのですよね。だから、目の前でなにかを紡いで、それが人を動かす、それも何人も、みたいなことは起こりづらい。そのかわり、ずっとあとになっても作品の力が人に作用しうるという、大きな希望があります。

我々が死んだら電源を入れて
君の再生装置で蘇らせてくれ
さらばだ!

東京事変『能動的三分間』

ブレーメン 外は青い空
落雷の跡にばらが咲き
散り散りになった人は皆
ぜんまいを巻いて歌い出す

くるり『ブレーメン』

 かく言う自分も、長いこと対人恐怖症でライブどころではなかったので、その間はカーテンを締め切った部屋で漫画とか曲をひとりで聴いて励まされたり勝手に助かったりしていました。フジファブリックを最初に聴いたのは2020年で、志村正彦がどっか行っちゃってからもう10年も経ったあとでした。でも、作ったものは残り続ける。

 そういうのを、漫画を描くという行為に考えたりしています。
 全てではないですけどね。

 ただ、漫画が「媒体」でしかないのに対して、音楽って「媒体」でもあるし「舞台」でもあるの、強すぎるな~と思いますよね。最高のメディアかもしれないな。

 自分もリアルタイムで人に何かを与えること(とまでいかなくても、みんなでテンション上げること)ができないもんかと思っちゃいました。
 漫画でなんかできないものか。
 それとも、おれも音楽をやるのか?(不純だな~)

 まあでも、今は漫画を大切にしていこうと思っています。

 今日はそんな感じでした。