肉味噌

 前回から1ヶ月間本当に忙しく(あるいは体力がなく)、ようやく一段落ついたので久々に料理をした。とりあえず急にガッと作れないので、サクッとトマ玉を作り、あと常備菜で肉味噌。肉味噌はなぜかこれまで作ったことがなかったのですが、全然自分で作ってもいい。すごく美味しい。

 信じられないくらい物忘れがひどく(特に短期記憶がまるでだめ)、というか頭の回転自体がすごく鈍っていて、何食べようか考えてもちっとも思いつかない。なので最近はずっと白ごはん.comとかでぼんやり見ながらピンときたものを作っている。思考をよそに委託しているのってどうなんだろう……と思わなくはないが、その分リソースをもっと大事だと思っていることに回せるのなら、大丈夫なのかな。


 COMITIA137に参加致しました。前回から3ヶ月ぶり。

 ほとんどニュースを見ない生活をしていたのでどういう様相であるのかほとんど知らなかったのだが、現況はまた落ち着いているのだという。とはいえ、もはや恒例行事のようにぶり返すし、人が集まることについても本当に直近でひと悶着あったばかり。というわけで、早々に切り上げて人のいなさそうなところを中心に午後は観光(というか散歩)に繰り出したりした。

 ちなみにその2日前から関東に入っていたのだけれど、前々日・前日もひたすら散歩をしていた。それも、ありがたいことに、人と。3日間、代わる代わるいろんな人に色んな所を案内してもらいながら、時々話せそうな箇所でこちらも講釈たれながら(はた迷惑だ)、おろしたてのサンダルでぺたぺた歩いた。

 前回のコミティアはその前に出たときから1年以上間が空いていて、何回も言ってきたようにその期間は本当に色んなことで疲れて、色んなことが心配で、人と電話しても全然収まらず、今だから大げさに言えば生きることについて正直なんだかもうよくわからなくなっていた。6月に久々に東京に行って、みんなで(距離はあったけど)同じ場所にいたとき、なんだか白昼夢みたいでまるで実感がなくて、こんなに自分が何かを受け取って良いのだろうか、と戻ってからずっと考えたりしていた。今回もやっぱり夢みたいだったけれど、少し実感として、少し前までは考えもしなかった環境に居るんだな、と思えるようになった。

 そう思って大阪に帰る電車に乗って、反対ホームの友人たちに手を振ってたら、情けないけど車内で泣いた。

 そんなわけで、だんだんと昔ほどは弱音を吐く回数が落ち着いてきたかな……と思う(全然減ってないかもしれない……)けど、いつまでこんなところに居られるのだろうかとか、もっといい場所に行けたらいいのにとか、別の不安もある。いずれにせよ、自分の振る舞いと暮らしの問題で、要は人に何かを返さないといけない(義務というよりは、力学的な感じ)段階に入ったのだと思う。つくづく幼い人間なので、自分にそんなことができるんだろうかとふと考え込むことも多いけれど、でもここまでたどり着いたのは生きてきて最初のことで、やっぱり少しドキドキしたりしている。

無限の海は広く深く でもそれほどの怖さはない

小沢健二『流動体について』,2017

 とにかく、できるだけのことをやって、人を楽しくしたり幸せにしたりしていけるようになれたらいい。

 これからもなんとか生きていきます。